SEG中2英語多読生保護者の方の質問への回答

SEG英語多読コース
2009年12月4日

■多読は新しい学習法ですので、いろいろ疑問があるかと思います。疑問がある場合には遠慮無く、担当講師にお尋ねください。あるいは、tadoku@seg.co.jpへメールください。
■来年度の開講スケジュール等、多読クラスについての最新情報はhttp://www.seg.co.jp/tadoku/ をご覧ください。
■多読で一番重要なことは、「英語のまま理解できる本、英語で読んで楽しい本」をじっくりとたくさん読むことです。色々悩まれるより、じっくり実際に洋書を楽しむのが英語力向上への一番確実な道です。お子さんには、「とにかく読もう!」といっていただきたく思います。そして、保護者の方には、読んでいるお子さんを思いっきり誉めていただきたいと思います。
■2009年12月5日実施の中2クラス保護者個別面談の事前アンケートに寄せられらた主な質問について、以下に回答させていただきます。

1)中3〜高3のカリキュラムをお知らせください

多読コースは、大学受験までを視野に入れた6年間のコースとなっています。2010年版をhttp://www.seg.co.jp/tadoku/2010/tadoku_honka.htm
にて公開しておりますので、ご覧ください。

2)テキストの復習について

ネイティブ講師の授業には、必ずしも復習プリントのようなものはご用意しておりません。授業中は、集中して聞き参加していただくようお願いします。何かご質問がある場合には、日本人講師にもご質問ください。テキストの裏についている付属のCDを聞きながら、ご自宅では復習を行ってください。

3)学校の英語・文法・語彙

SEGのテキストを使った授業では、中2は発話するということに重点を置いています。文法事項に基づいた題材を使い、自らの考えを言うというアウトプットを訓練しています。文法を説明するという形式ではなく、たくさんの文章を聞いて言うことで覚えていきます。そのまま文法の問題集が解けるような形式の授業ではありませんが、長期的に見ると文法の定着に結びつくものとなっています。
中1の時に読んでいた本は、新しい語彙はそのまま絵を見るとわかるものが多かったはずです。最近中2生が読んでいる本では、未知の単語を前後関係から推測していただいています。気になる単語があるときは、読み終わってから確認される生徒さんもいらっしゃいますが、たいていの場合推測は合っているようです。また読み終わってもずっと気になっている単語がある場合には、意味を辞書などで確認される生徒さんもいらっしゃいます。SEGでは、辞書で単語を引くことを禁止していませんので、気になる単語は引いてかまいません。

4)学校の成績が悪い場合について

学校の成績は、試験の前に学校の授業内容の復習をどれだけやるかによっています。学校の試験では、スペルミスなどで大きく減点されることが多いので、スペルは何回か書いて(1回でもかまいません)覚えるのが良いです。また、教科書の文章を音読筆写すれば、必ず高得点をとることができます。ただ、面白くはないので、どうやって、生徒さんにやらせるかということになると、本人が点をとりたいかどうかにかかってきてしまうのですが。

5)実力のはかり方

あえて明確に進歩を数字で示すということはしておりません。多読の効果は目に見えないものなので、たとえ語数や読んだ冊数で数値化してもそれが確かな証しにはならないのです。入試問題の長文が容易に読めたり、英検への合格や、実力テストでの高得点など、いろいろな形で実感できたという感想を聞きます。SEGでは全国規模のテストを年に2回、作文力を試すテストを年に2回行い英語力をはかります。

6)多読以外の授業の時間配分について

毎回の授業でも多少異なりますが、文法20分、語彙20分、会話・Activity 40分というような割合となっています。なお、中3では、Writing 50分、語彙・精読 30分のような割合になります。

7)リスニング力の向上のために

CDや会話をしていてリスニングが苦手という方は、毎回ご家庭でもCDを聞きながら読むようになさってください。聞こえるようになるには慣れが必要です。CDの速さは様々ですが、担当講師よりレベルに合ったものをおすすめさせていただきます。おぼろげながらわかっていたのが、ある時ほとんど理解できるようになっていたという生徒の声をよく聞きます。聞こえるようになるまで聞き続けていただくのが、成果をあげるポイントです。

8)本のレベルについて

大学受験に臨む頃には、Graded Readersのレベル6まで読んでいただいています。中2の段階では、少し高めのレベルとちょうどよいレベルを混ぜながら読んだり、長いものを読んだ後には短いものを読んでいただくなど調整しながら多読を進めています。中学3年生の段階でYL3.0が読めていれば十分なレベルと言えるでしょう。実際にはそれ以上の本を読めるようになる方も、たくさんいらっしゃいます。

9)マンガの扱い

マンガを貸し出しする場合があります。授業中には、マンガは例外を除いては読みません。マンガは口語的な表現がわかり、日本文化をどう発信していくかもつかめるのですが、意外と英語のレベルは高いものが多いのです。英語がきちんと読めるようになるまでは、読んでも語数にはカウントしておりません。楽しみの一環として、時折マンガに触れるのはよい経験だと捉えています。

10)通常授業がない期間の貸し出し・読書指導について

SEG自習室にある図書室では、多読受講者に2週間で7冊の本を貸し出ししています。費用はかかりませんので、自習室で用紙にご記入の上ご利用ください。また、通常授業と季節講習の間には、多読の補講を用意していますので、補講に来ていただければ、本の交換などもできます。講習と通常授業の間に大量の本を読みたい方は、あらかじめ担当の講師に申し出ていただけば、本の郵送や交換など、個別に対応させていただきます。

11)英作文・高校クラスの授業について

中学3年生の英作文の授業では、単に訳すという作業を学ぶのではなく、何をどのように表現していくかということを重視しながら行います。自分自身の感想や意見を持っていただき、言いたいことを伝えられるような演習をします。高校のクラスでは高2の1月からは本格的に受験体制に入ります。多読クラスを継続していただくと、和訳・英訳・文法問題を含めて、受験にも対応できるカリキュラムになっています。常に英文に触れていることで、英語力を伸ばしていきます。

12)公立中学生が気をつけること

公立中学の方は学校の英語の授業時間数が少ないので、同じ自宅学習時間だと、どうしても、SEGの授業についていけなくなる可能性があります。PostcardsのCDを聞いて授業の復習をすること、家庭での多読時間を、毎週2時間程度(1日20分程度)必ずとることを心がけてください。なお、希望者には、テキスト後部の宿題の解答を配布しています。

13) 高校受験と両立可能ですか?

最後まで続ける方には、多読部分と授業部分を別々に振り替えするなど、イレギュラーな形での振替も認めております。大抵の方は、中3は、受験塾(Z会、サピックス、館山塾、河合塾など)を掛け持ちされているようです。また、12月〜2月を休会される方も多いです。なお、中2のうちに、多読の他には、易しい問題集を1冊やることをお薦めします。

14) ネイティブの先生の話が聞き取れないのですが?

最初はどうしても聞き取れない場合がありますが、2〜3ヶ月で慣れて聞き取れることが多いようです。どうしても、つらい場合には、年度の切替から、中3多読R(多読・多聴に特化したクラス)の受講をお勧めします。